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【書評】なぜデパ地下に人が集まるのか?

 

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https://www.amazon.co.jp/なぜデパ地下には人が集まるのか-PHP新書-川島-蓉子/dp/4569701965

 

こんにちは、運動しよう運動しようと思って、早3年の者です。

初投稿ですが、書評です。

悶々としていたデパ地下に対する謎が解明できた非常に面白い本でした。

このままなし崩し的に書評ブログになるじゃないかと恐怖で震えている。

 

 

 

 

■デパート豆知識

・デパート発祥地はパリの「ボンマルシェ」

⇒「新しい商店、流行品店」産声を上げていた

・「何かあるかな」という気分で訪れてみて、

    思いもかけないものに出会える良さのがデパートの良さ

■デパ地下の大前提

・デパ地下は訪れる人が最初に足を踏み入れる売り場(地下鉄と直結)

・第二の玄関として機能するようになっている

・だからこそ伊勢丹新宿はエントランス明るく開放的なデザインに改装した

⇒特に三丁目川の入り口は階段沿いに斜めのガラス張りの箱を設けて、

 スロープ状にボトルを並べ、目を引く上質さとモダンさをイメージづけている

松屋銀座店のエントランスも面白い

⇒小さなディスプレイで商品の組み合わせや見せ方が秀逸

■デパ地下のカジュアル化

・デパートの地下に商品売り場ができたときは贈答品がほとんどだった

⇒冠婚葬祭の時に包装紙に包み、熨斗紙を付け、筆書きで名前を入れ、渡す

・その後、贈答需要から自家需要へ変化した(カジュアル化)

・いち早くそれを掴み、改装したのは西武食品館だった(1982年)

⇒その時のコンセプトは「デイリーズベストの徹底追及」

⇒バブル絶頂期でもあり、日常への提案がうまくいかなかった

・そこからバブル崩壊し、男女雇用機会均等法が施工され、働く女性が増えた

・東急東横店の地下1階「Food Show」オープン(2000年)

⇒思い切ってデイリーに振り切って改装した(日常的なお惣菜)

⇒働く女性が増えたため、OLや主婦をはじめ、大きな支持を得られた

■デパ地下の魅力

・''まちを歩いている感覚’’に似ている点

・表通りにどっしりとした構えで出している店舗もある

・裏通りにひっそりで佇んでいるマイナーなブランドもある

・あらゆる物がずらりと並んでいる。そんな魅力がある

■デパ地下はトレンド発信基地

・まだ知られていない新しいアイテムやブランドがデパ地下起点で広がっていく

・「うふプリン」も目黒の柿の木坂で個人が小さくやっていた

・東急百貨店のフードショー改装の目玉として、出したところ大ヒットした

・フランス発の「アンリ・ルルー」も伊勢丹新宿店の催事に登場したところ

 「ヨックモック」が日本パートナーとなり、定番としてショップを構えた

⇒孵化装置という役割はデパ地下とファッションビルと似ている

 ■スイーツとファッション

・原宿のマリオンクレープ、青山のハーゲンダッツ、渋谷のアフターヌーンティー

・ストリートファッションとスイーツが一体となって発信されていた

⇒渋谷、原宿、青山に繰り出す時にアイス、クリームは欠かせない存在となった

■国内外の有名ブランドのパンが揃う

伊勢丹新宿店「メゾンカイザー」「アンデルセン

銀座三越店「ジョアン」

松屋銀座店「浅野屋」

日本橋高島屋フォション

・東急東横店「ドゥ マゴ」

⇒大半は海外の老舗ブランドか百貨店オリジナルブランド

・さらに百貨店のパンは対面販売で選ぶ楽しみがある

■所感

・デパ地下の日常提案と政治、経済の流れが大きく影響していたのは驚いた

・地下道の入り口は確かに消費者との接点が多いので、大切だよね

・デパ地下は、孵化装置と聞くとワクワクする

⇒商業施設でこういう事ができている場所は日本にないよね

・ファッションとスイーツが一体となって発信できる

 街にするにはどうしたらいいのだろう?

・年内はデパ地下に行きまくろうと思う!

・兎にも角にも、非常に勉強になった